「鱧(はも)の天ぷら」は酢味噌でいただく。
外に出ると穏やかな日だった。
気候は暖かく過ごしやすいのに、マスクが外せない。
スーパーに行くと人はまばらで、やはりマスクの人が多い。
鱧が安かったのでカゴに入れ、寄り道せず家に帰った。
生姜をたっぷりすりこんだ鱧の切り身に衣をつける。
天ぷらは父の担当。
小さなフライパンにオリーブオイルで揚げる。
切り身が半分、油に浸かるくらいで大丈夫。
香ばしさが部屋全体に広がる。
べたつきもなく美味しそうな出来栄え。
オリーブオイルなので胃にもたれない。
母がこしらえた酢味噌。
すり鉢に味噌と砂糖、お酢を入れて混ぜるだけ。
醤油や塩より刺激がなく、舌に優しい味が広がる。
これが鱧の天ぷらに絶妙に合う。
先の酢味噌で和えた葱のぬた。
甘酸っぱくて、いくらでも食べられる美味しさ。
胡麻の風味がまたいい。
いつもの胸肉と、大根菜のおひたし。
タンパク質は毎日欠かさずとる。
こんな感じ。
栄養過多にならぬよう、天ぷらは一品のみ。
玄米も控えた。
報道番組では相次いで感染者の増加が伝えられる。
しかし私の周辺では、無頓着な人たちの姿が目につく。
公共の公園でテニスをする中学生の集団、
マスクをせずくしゃみをする人、
距離を空けて歩かないなど・・・きりがない。
つい一週間前は「実感わかない」などと言っていた私だが、
今は他人事と思わずにルールを守って過ごしている。
自分の住んでいる場所が苦境に立たされているいま、
一人一人の行動が大切なのだと気づいた。
それでは、また明日。